家が売れない時にやるべき不動産ポータルサイト対策
最終更新日:2018/02/28 不動産売却特集
自宅を売却しようと思って不動産会社にお願いしたけども、買い手はおろか、内覧希望者すら集まらなくて困っている・・・
そんな状況に陥っているあなたは、不動産ポータルサイト対策をすることで、内覧希望者を多く集められる可能性があります。できるだけ高く買ってくれる人を見つけるには、より多くの内覧希望者を集めることがポイントです。たくさんの内覧希望者が集まれば、オークションのように価格が高騰していくことがあるからです。
このページをよく読んで、不動産ポータルサイト対策を丁寧に行っていきましょう!
このページの目次
そもそも不動産ポータルサイトとは?
不動産ポータルサイトとは、中古マンションや一戸建ての販売情報が掲載されているウェブサイトのことです。たくさんの不動産物件情報の中から、最寄り駅や価格、築年数などで検索をかけることができるのが大きな特徴です。
具体的には、SUUMOやathome、HOMESといったサービスがあります。
今回は売り手であるあなたも、もしかしたら土地の購入時や賃貸物件を探す際に、不動産ポータルサイトを利用したことがあるかもしれませんね。
なぜ不動産ポータルサイト対策が重要なのか?
中古マンションや戸建て物件を購入する人の多くは不動産ポータルサイトを活用し、物件を探しています。
不動産流通経営協会の「不動産流通業に関する消費者動向調査(2016 年度)」によると、中古住宅の購入者のうち、インターネットを利用したと回答した人は80%を超えていることがわかります。
そのため、不動産ポータルサイトであなたの不動産の魅力を伝えることができれば、より多くの買い手を集めることができるのです。
これだけは押さえておこう!不動産ポータルサイト対策まとめ
対策1「多くの検索条件に引っかかるよう工夫する」
各不動産ポータルサイトにはエリアや価格、専有面積、間取りなどで条件を絞り込みできるような機能が備わっています。
不動産ポータルサイトが設定している検索条件は、多くの買い手ユーザーが希望している条件であることが多いため、よりたくさんの条件に引っかかるように対策することで、多くのユーザーに対してあなたの物件のことを知ってもらえるようになるのです。
以下にSUUMOの検索条件を表示したので、「我が家の物件はこの条件が該当する!」というものを探しましょう。
始発駅/2沿線以上利用可
住戸
1階/2階以上/20階以上/最上階/角住戸/メゾネット
棟
タワー/低層(3階以下)/30戸以上/100戸以上
性能
制震・免震・耐震/長期優良住宅(耐震性、省エネ性等 高い)/低炭素住宅(省エネ性 高い)/オール電化/省エネ給湯器
証明書類
住宅性能評価書あり/建築後の完了検査済証あり/耐震基準適合証明書あり/インスペクション(建物検査)済み/新築時・増改築時の設計図あり/修繕・点検の記録あり
瑕疵保証
瑕疵保険(国交省指定法人)による保証/瑕疵保証(不動産会社独自)付
資金面の優遇制度
長期優良住宅(税制優遇あり)/低炭素住宅(税制優遇あり)/フラット35・S適合(金利引き下げあり)
リフォーム・リノベーション
水回り設備交換(キッチン・浴室・洗面・トイレ)/内装(床・壁・天井など)/共用部の大規模修繕工事/リノベーション
日当たり・採光
南向き
間取り・広さ
LDK15畳以上/全居室6畳以上
室内設備・仕様・収納
床暖房/和室有/全居室収納/ウォークインクローゼット/シューズインクローク
キッチン・関連設備
システムキッチン/対面式キッチン/パントリー(食器・食品の収納庫)/IHクッキングヒーター/食器洗乾燥機
浴室
浴室乾燥機/浴室1坪以上/浴室に窓
バルコニー・テラス・庭
ルーフバルコニー/南面バルコニー/ワイドバルコニー/専用庭
駐車場・駐輪場
駐車場空き有/自走式・平面駐車場/ハイルーフ駐車場空きあり/バイク置き場/駐輪場
共用部
エレベーター/宅配ボックス/24時間ゴミ出し可/キッズルーム・託児所
管理・セキュリティ
管理員常駐/セキュリティ充実/24時間有人管理/TVモニタ付インターホン
テレビ・通信
BS・CS・CATV/高速ネット対応
周辺環境
スーパー 徒歩10分以内/総合病院 徒歩10分以内/小学校 徒歩10分以内
その他
ペット相談/即入居可/売主・代理
実際に不動産ポータルサイトで引っかかるようにするには?
条件のリストアップが完了したら、その旨を契約している不動産会社に伝えましょう。
不動産ポータルサイトへの出稿は各不動産会社がお金を払って出稿しています。そのため、不動産会社が条件の追加設定をしてくれない限りは、不動産ポータルサイトで反映されることはありません。
ただし、システムの仕様上反映できないケースもあるので注意が必要です(システムの都合の場合、いくら不動産会社にお願いをしても、不動産会社側ではどうすることもできません)。
多くの不動産会社は「不動産コンバートツール」という、不動産会社の持っているデータベースと、不動産ポータルサイトの持っているデータベースをつなぎ合わせるツールを使っていますが、不動産コンバートツール側で各ポータルサイトで持っているすべての検索条件に対応していないケースがあるのです。このようなケースの場合、不動産コンバートツールと不動産ポータルサイト側がシステム連携しない限りはどうにもできないのです。
もし不動産会社に相談し、上記のような回答があった場合は、諦めてほかの手を打つようにしましょう。
対策2「金額設定を工夫する」
不動産ポータルサイトでは、販売価格からマンションを絞り込み検索できるようになっています。
例えば、とある中古マンションが「5000万円」で販売されていたとして、ある購入検討者が価格条件を「5000万円未満」で設定したら、この購入検討者にあなたのマンション情報は届かないことになります。一方で、(極端な例ですが)4999万円に設定していたとしたら、問い合わせに至っていたかもしれません。
参考として、SUUMOの価格帯と区切り方をご紹介します。
- 500万円以上~1000万円未満
- 1000万円以上~1500万円未満
- 1500万円以上~2000万円未満
- 2000万円以上~2500万円未満
- 2500万円以上~3000万円未満
- 3000万円以上~3500万円未満
- 3500万円以上~4000万円未満
- 4000万円以上~4500万円未満
- 4500万円以上~5000万円未満
- 5000万円以上~5500万円未満
- 5500万円以上~6000万円未満
- 6000万円以上~6500万円未満
- 6500万円以上~7000万円未満
- 7000万円以上~7500万円未満
- 7500万円以上~8000万円未満
- 8000万円以上~9000万円未満
- 9000万円以上~1億円未満
- 1億円以上
価格設定があだとなり、購入希望者にあなたのマンションの存在が知られないようになってしまう状態は避けるようにしましょう。
対策3「写真はより多く、かつ魅力的に」
不動産ポータルサイトで家を探しているユーザーは、様々な情報をもとに、内覧すべき物件か否かを判断しています。その判断材料の一つとして挙げられるのが「写真」です。
実際に不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)が2015年10月に公開した「不動産情報サイト利用者意識アンケート」によると、物件の写真枚数が多いことを重視するユーザーは71.9%もいるという結果となりました。
引用:「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果(RSC/2015年)
もちろん、部屋が狭く見えたり、日当たりが悪いように見える写真がたくさん掲載されていたところで逆効果ですので、写真を撮影する際は魅力的に見えるような写真を撮ってもらうようお願いしましょう。
外部サイトですが、不動産の物件写真の撮影について書かれたサイトをご紹介しますので、興味のある方はチェックしてみてください。
対策4「キャッチコピーを最適化する」
写真と同様、キャッチコピーは多くのユーザーが目にする重要な要素の一つです。キャッチコピーは不動産ポータルサイト上で多くのユーザーが目にする場所に配置されています。
そのため、購入希望者の心を揺さぶるようなメッセージを伝えることさえできれば、内覧までつなげることができる可能性が増すということは想像に難くないですよね。
NG事例とOK事例をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
NG事例
ドラキュラが一瞬で蒸発する家
引用:http://t.co/oPHDH7JdCY
これがラピュタか
引用:http://t.co/2nAPon7KSH
あなたもビッグダディ
引用:http://t.co/5X7Y6qnoxb
パワプロでいうと、全盛期の松井稼頭央
引用:http://t.co/EUWq8AkAAd
読み手が「どういう意味だろう?」と考えてしまうようなキャッチコピーは避けた方が無難です。次のように、具体的なメリットを伝えてあげるようにしましょう。
OK事例
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あなたのマンション・一戸建てが持っている魅力を、購入検討者にそのまま伝えるのは意外と難しいものです。
中古の本や服などを購入した経験のある方はご理解いただけると思いますが、中古のものを購入する際、ユーザーは「本当にこの商品を購入しても大丈夫かな?汚れていたり、破れていたりしないかな」と心配しています。そのような心配を少しでもなくし、逆に魅力付けできるようなキャッチコピーを考えてみましょう。
他の物件ページをチェックする習慣をつけよう
今回ご紹介した対策方法を全てそのまま実施することももちろん大事ですが、「この物件ページのこの部分は真似してみよう」「この不動産ページは魅力的に見えないから反面教師にしよう」というように、あなた自身で他の物件ページをチェックしてみるようにしましょう。すると、あなたが意識していなかったけども、実はほかの不動産物件と差別化できるポイントが見つかるかもしれません。
家の売却はたった一人の買い手を見つけることができればそれで成功です。一見すると些細なことだったとしても、それが一人の買い手との接点を創出したり、魅力付けにつながれば全く問題ないのです。ぜひ、今回ご紹介した方法について、「すべて」対策してみてください。
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